我们小时候经常听到
《仙鹤报恩》《蚂蚁报恩》等神话、寓言故事
有没有听过日本的报恩故事呢?
今天,和大家分享的物语故事是
「カニの恩返し」
朗读者:shio
BGM:GONTITI - 課外授業
昔、筑後の国は三池の里に、今山というところがあって、殿さんの大きなお屋敷があったんやと。
很久以前,在筑后国的三池地区,有一个叫今山的地方,那里有一位大地主,他有一座大宅子。
その殿さんには大層かわいらしい姫さんがおらっしゃった。
这位大地主有一位非常可爱的女儿。
あるとき、姫さんがお屋敷内の大きな池のほとりで遊んでござらっしゃると、なにやら、ムザリ、ムザリ動くもんがある。
有一次,这位小姐在院子里的大池塘边玩耍时,看到了一个在沙沙啦啦移动的东西。
「あれぇ、ちいっちゃいカニじゃ。手足もこんなにやせてぇ、たよりなげやなぁ」と言って、お供の者に頼んで、そのカニにごちそうをやんなさったと。
“哎呀,这不是只小螃蟹吗。四肢都这么地细小,真是太可怜了。”
说着,就让仆人去拿了些食物喂给小螃蟹吃。
カニは、それから毎日、姫さんが池のほとりに来るのを待っとって、ごちそうをもろうておったもんだから、一日、一日大きゅうなっていったんやと。
从那天起,小螃蟹每天都在池塘边等待小姐的到来。因为小姐总是喂给它食物,小螃蟹也就一天天地长大了。
あるとき、お屋敷中のみんなで今山の花見に出掛けなはったと。
某天,大宅子中的所有成员都去赏花了。
殿さんも家来たちも、花や酒に酔って浮かれて、そりゃあもう、にぎやかなこつさわぎまくっておんなさったと。
大地主和随从们都沉醉在了花和酒的海洋中,好不热闹。
そんなすきに、姫さんな、ひとり、ふらふらと離れて小川の淵までやって来なはったんじゃと。
这个时候,小姐一个人不知不觉地走远了,来到了小溪旁。
淵に寝ころび、足を流れにつけて、チャップリ、チャップリ遊んでおらっしゃった。
公主坐在溪边,把小脚丫放进小溪中,哗啦啦、哗啦啦,玩得不亦乐乎。
そんとき、一匹の大蛇が、草にまぎれて姫さんに近づいてきよった。
正在这时,突然有一条大蟒蛇出现在草丛中,在慢慢地朝向小姐靠近。
姫さんな、むじゃきにしよって気ぃ付かないんやと。
天真无邪的小姐,这时还丝毫没有意识到危险的来临。
すぐきわまで近づいた大蛇が、カマ首を持たげて、そろそろ姫さんの首へ咬みつこうかというときじゃった。えらい大きなカニを先頭に、たぁくさんのカニたちが、どこからともなくあらわれて、大蛇めがけて飛びついて行った。
眼看着已经悄悄靠近的大蟒蛇,立起蛇头,正准备一口咬在小姐脖子上的时候,也不知是从哪儿出来的勇敢的大螃蟹,带领着螃蟹大军直冲着大蟒蛇就扑了上去。
さぁ、姫さんな、びっくりしなはったわ。見れば、おっそろしか大蛇じゃもん。それに何万匹というカニたちが、まるで阿修羅のごと、戦っとるんじゃもん。
这时,小姐才意识到危险,被吓了一大跳。眼看这只巨大的蟒蛇和数万只的螃蟹开始了一场恶战,宛如阿修罗大战一般。
けんど、ほどなくして、大蛇が三つに切りとられて、はげしゅうのたうちまった。
顷刻间,大蟒蛇就被螃蟹们切成了三段,真是一场激烈的战斗。
三つの身ィそれぞれが、真っ赤な血ば吹き出しながら土の中にのめりこみ、みるみるうちに血の池を三つこさえたと。
大蛇的身体被分成了三段,红色的鲜血喷涌而出,渗入土地里形成了三个血池。
大っきなカニは、姫さんがごちそうをやっとったカニじゃったと。
这只巨大的螃蟹首领,就是那只小姐经常喂养的小螃蟹!
こんなことがあってからというもの、今山の衆は、どげなことがあっても、清水のカニだけには手もふれず、食べもしないで大事にするようになったんやと。
从这件事以后,今山的民众们就算再穷再饿,也不捕捞清水河中的螃蟹,不但不吃它们,还将它们保护起来。
单词卡
筑後の国(ちくごのくに):<名> 筑后国。日本旧国名,位于今福冈县西南部。
大層(たいそう)①:<副> 很,非常;<形动> 夸张,夸张
小川(おがわ)⓪:<名> 小河,小溪
大蛇(だいじゃ)①:<名> 大蛇,蟒
咬む(かむ)①:<他动> 咬
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哈哈,有木有感觉听完之后一脸懵
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共读君的小伙伴看到这篇文章后的第一反应是:
“螃蟹报恩…做成大闸蟹吗?”